こんにちは、写真家の高橋怜央です。
以前カメラ選びは「何を撮りたいか」を最優先で決めよ、という記事をお書きしましたが、今回はその続き。
家電量販店も教えてくれないカメラ選びのコツ(夜景・星空撮影を例に考える)
写真って「どうやったら上手くなっていくの?」という質問に答えます。
「そもそも写真が上手いとはなんでしょうか?」
カメラ始めたての頃、写真部の顧問の先生に言われた言葉です。
何かに打ち込む上で必要となってくる考え方。上手いとはなんなのか?
「ガムシャラに撮り続けたらなんとなくカメラの扱いにも慣れてきたけど、なんか最近上達しないなあ。」
そんな風に悩んだ時期が僕にもありました。
多くの人がこのタイミングで
撮るのをやめてしまうor
新しいカメラやレンズを購入してしまいます。
でもちょっと待って。
まずは写真が上手い状態がどんなものを指すのか?
「自分の理想とは何か」について考えたことはありますか?
そこを考えておかないと、
ドツボ(という名のレンズ沼)にはまってしまいますよ。
意図の伝わる写真が撮れる人
そもそも「上手い」とは、なんでしょうか?
僕はすごいスキルを持っていることでも、すごい画質で撮れることでもないんじゃないか?
撮影者と、見ていただける方との間に大きな解釈の齟齬がない写真こそ、上手いということではないのだろうか?
僕はそう考えました。
例えば、この生き物可愛い!って写真で表現したいのに、見せる写真が暗くて、解像度マシマシだったらどうでしょう?
「今日はとっても可愛いコを見つけました!」
確かに綺麗に撮れているけど、写真の下の文章、「今日はとっても可愛いコを見つけました!」だったら、おかしいと思いませんか?
この写真はどちらかといえば、怖い印象です。
そう伝えたいのなら、
どう考えても明るくてほんわかした写真の方がいいですよね。
「今日はとっても可愛いコを見つけました!」
「確かに可愛いね!」と共感していただけましたでしょうか。
楽しく、上手くなりたい、そんな悩みは誰にでもあるものだと思います。
写真をなんとなく撮っていると、今でも「あれ?何を伝えたくて今この写真を撮っているんだっけ?」となったりします。
しかし、
「何を伝えたくて今この写真を撮っているんだっけ?」
これを自問自答し続けた結果僕はかれこれ7年間、自分の写真に上達を感じながら、楽しんで続けることができています。
撮っているときにそう考えるだけで、今必要なものを見極めることができるというか。
写真は上手くなりたいと思ってやるものではなく、
「伝えたい」が先にあるべきだと思うのです。
(だから僕が上手いと言っているわけではないんです。)
スランプを何度も脱し、写真を撮り続けるには、自分の今の写真にばかり目を向けるのではなく、もっと伝わる表現はないものか?と模索し学び続ける姿勢と、挑戦が大切になってきます。
そして考え抜いた結果、やっぱり欲しい!そのための必要経費だ!
そう思った時、初めて手を出す…
僕は、それが理想だと思うのです。
僕の使っているカメラ
ちなみに説明書を読んでもわからない…って最初の段階には、こういう「説明書を説明する説明書」もみてみるといいかも。僕は読んでました。とりあえずオリンパスOM-Dの本だけ、紹介しておきますね。
自分の表現したいものを、正確に伝えること。
写真は、伝える相手がいて、はじめて意味を持ちます。
自己表現は、独創性よりも先に、
「相手に自分の伝えたいことが伝わること」が最優先なのです。
カメラは、そのツールとして使うだけ。
上手い上手くないなんてどうでもいい。
その表現、伝わってる?
それが大切です。
伝える相手のことを考えていれば、
写真は少しづつ、上達し、
伝わっていくものです!
それでは、みなさん。良いカメライフを。
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