23歳になりました。

8月23日、23歳になりました。

2年前、インドネシアで船に揺られながら眺めたリンジャニ島を、8月になるといつも思い出してしまいます。

それは恐らく、山を通して嵐のように過ぎ去った日々が一緒に思い出されるからでしょう。

思えば東南アジアや南米熱帯雨林の旅で無我夢中で撮り続けた写真たちこそが、僕を形作ってくれました。

当時は「こんな写真家いても良くない?」というノリで始めた活動も、沢山の人々に助けられながら、向上心のある活動を続ける事ができています。どんなに沢山の写真家の中に埋もれようとも、自分の好きなものを堂々と好きと伝えられるこの活動が、僕は大好きです。

僕にとっては北海道に沢山の写真家がいることも、自然写真家がろくに食べていけないことも、出版業界が大変なことも、たいして興味がありません。勿論これまでもこれからも業界に沢山お世話にはなるだろうけれど、今の僕に変えることができない問題に頭を悩ませるのは、時間の無駄だと思っています。

今僕にできる事は僕らしく生きる事。

より僕らしい生活ができるように励む事が、僕にとっての人生の楽しみです。
これから出会う山も谷も、
全部旅だと思って、生きていきたいです。

これからも応援、
よろしくお願いします。

毎年夏は、

山を眺めたくなります。
今年は羊蹄山を観に行きました。

こうしてみると自然はとても大きいなと。

マレーシアでキナバル山をみた時も、こないだ大雪山を登った時も、そんな当たり前のことを思いました。物心ついた頃からこの魅力に惹かれて、写真を始めたんです。

[最近の撮影風景]

僕は東京にいても北海道にいても、いつかその魂は、地球を通して宇宙に帰って、何処かに巡るでしょう。僕はそんな生命の循環を写真にしたいと思っています。

「生命」が僕のテーマである限り、

場所は関係ありません。

羊蹄山の前日は、ウポポイにも行きましたが、やはりアイヌの文化には、自然との一体感を感じます。

山に感謝し、鮭に感謝し、道具にまで感謝し、最後に死ぬ時は、魂を送る儀式までする。

それは一見古典的な文化にも思えるけれども、当時の人々がより良い暮らしをするため、自然との共存関係を築くため、発展させた考え方でもあるのではないか、

最近はそんなことを思います。

北海道の自然は大きい。

そして地球は、もっと大きいんだなぁ。

[羊蹄山と旅する蝶 アサギマダラ]

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