【まえがき】
個展『Lost In Hokkaido』。
消えゆく北海道もあれば、その一方で、復活しつつある北海道の自然もある。
まだまだ知られていない北海道の生命を、拾い集めるように、撮影してみました。
二枚の写真を組み合わせたDMの写真は、北海道のイメージと、僕の観てきたもう一つの世界との「融合」を意味しています。
タンチョウのもつ美しさは万国共通で、世界からカメラマンが訪れるほど。しかしタンチョウの住んでいる大きな湿原には小さな昆虫や両生類を含め、数多くの生命が暮らしていて、彼らはその湿原、湿原の生態系がなければ暮らしてはいけないのです。
僕にとってはそんな生命もタンチョウと同じように力溢れる存在であり、心踊らされる被写体です。
野幌森林公園の交流館で写真展をさせていただき、写真集を作ったり、南米や中米に行くことが自分の北海道への価値観を俯瞰的に見直す機会にもなりました。
中南米の旅で、特に生命を感じたのはオオカワウソの家族でした。彼らの日常を観ていると、何気ない毎日にも様々な喜びがあることを思い出させてくれます。仲間とじゃれあい、魚を食べる。そんな当たり前のことに生命の力というのは集約されているのかな、と。
僕はジャガーにも、ヘラクレスオオカブトにも会えなかったけど、オオカワウソの家族をみていてそんな当たり前を思うことができました。
変化の著しいアマゾンの川。次々にできる三日月湖。そこに住む沢山の魚たちが、オオカワウソの大家族を支えている。
タンチョウが湿原の守護神であるように、オオカワウソもまた、アマゾン川の守護神。
結局北海道の生命も、南米も繋がっているんだなあと思いました。
中南米の旅は、僕にとって日本を見つめ直し、
日本の生命の面白さを再確認する時間であったようにも思います。
これからは、憧れた世界を観てきたことでそれを終わらせるのではなく、僕の普段見ている身近な世界を、誰かにとっての憧れにしたいな。
それがアマゾンに行った僕の、
次の目標です。
大学を卒業したらしばらく東京に身を置きます。
東京に行っても、応援よろしくお願いいたします。
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