星野道夫さんの写真展に行ってきました。
星野道夫さんの著書は何冊か持っていて、ふとした時に読むことが多いのですが、
今回の写真展は、「星野道夫」の生涯そのものを追うことができたような気がして、とても良かったです。
僕が星野道夫さんを好きになったきっかけは、2016年に北海道の然別湖でナキウサギを撮りに行ったとき。
撮影の帰りに寄ったとあるお店に、グリズリーの写真集がありました。
星野道夫さんの写真は、
動物をとっても、風景をとっても、植物をとっても、なんだか気持ちが良い。
動物写真というか、もはや「星野道夫の人生」を見させてもらっているというか。
凝り固まっていたものを解してくれるから、定期的に観るようにしています。
僕の中で自然って、当たり前すぎて、「自然の魅力ってこういう事だよね」ってつい結論づけてしまうんですが、普段自然に触れていない人からすれば、そもそも僕たち人間と、自然に、共通点を感じる事って、とても難しいと思うんです。
星野さんは、その「人と地球の繋がり」というものを、人生賭けて、ただ知ろうとしていた。
だから写真が、すんなりと入ってくる。だから星野さんの写真は、もう上手い下手とかそういう次元ではなくて、僕の心の底に落ちて、ただ、浸透する。
上手いとか下手とか個性とか、ほんとどうでも良い。競争も必要ない。
「とは言ってもね」なんて、反論する余地すら与えないわけです。
それはただ目の前のことに熱中しているからこそ、できる境地だと思うのですよね。
人生いつ死ぬか分からない。だからと言って、その不安に、負けている時間はとても勿体無い。今を見つめ続けることで、未来が切り開かれる。過去がわかる。
星野道夫。自然の説得力。
これぞシンプルイズベスト。
本当に素敵な展示でした。
高橋レオ
コメント