堤悠貴・宮田紀英・高橋怜央ネイチャーフォト三人展を終えて

僕の一つの夢であった「オリンパスさんのギャラリーで写真展をする」が、

こんな形で叶いました。

企画してくださったのは、

SSP(日本自然科学写真協会)会長であり、日本の昆虫写真の第一人者、海野和男先生。

  • 海野和男写真展『蝶・舞う 2019-2021』の様子

海野さんは昔話がとても面白く、同時に流行にいつも敏感で、

写真展の最中も、暇さえあればMacBookで動画を編集していたのが印象的でした。

三人とも小さい頃から海野さんに沢山の影響を受け、

それぞれ紆余曲折あって写真と出会い、

2021年の夏に四人が一堂に交わることになりました。

  • 小諸高原美術館にて、堤悠貴さんと海野さん

始まりは一冊の本から始まった

僕は小さい頃から昆虫が好きでした。

小学生の頃から百均で買ってもらった虫取り網を振り回し、

空き地でコバネイナゴを捕まえては、じいちゃんの飲んだビックマンと呼ばれる焼酎の空ペットボトルに詰め込んで、草をむしゃむしゃ食べるところを眺めていました。

(地元の札幌の住宅街は、おそらくみなさんが想像するよりも森が少ないのです。僕は小さいながらに工夫を凝らして、生き物を探していました。)

僕の仲間は一体どこにいるのだろう。

毎日の学校生活で友達ができなかったわけじゃないし、バスケットボールだって大好きだったけど、何か物足りなさを感じる毎日。嫌気が差し、次第に本を読むようになりました。

そんな時僕は、

海野和男先生の写真が挿絵で入っていた『蝶はなぜ飛ぶか』という本を見つけたのです。

僕はこの時、昆虫学者になりたいと思ったと同時に、昆虫写真家の海野和男先生を知りました。

高校生の頃バスケットボール部に入ることをやめ、

代わりに入った写真部は、少しづつ僕に自信を与えてくれました。

同時期にフリースタイルバスケットボールという文化にも触れ、

表現の自由さ、面白さを知りました。

大学に入ってからはひたすら自然について学びました。

ところが大学一年の頃畳みかけるように二人のじいちゃんが死んで、

親が離婚して。

逃げるように沢山の旅をして、

いつの間にか写真家なんて名乗っている。

人生何があるかわからないものです。

昆虫から自然を好きになって、

自然好きが高じて大学で環境を学ぶようになり、

動物写真、自然写真を撮るようになり、

それが結局、昆虫写真展という形で帰ってきました。

人間、子供の頃に持ってる夢の通りにはなっていなくても、

何かしら近い形で叶うものかも知れません。

僕の場合は昆虫学者にはなれなかったけど、昆虫が大好きな写真家。

今度はみんなで。

海野和男さんがやっていたあの奥のギャラリーで、写真展をやりたい。

みんなで昆虫の輪、広げていこう。

また昆虫だけの写真展、やってみたいと思います。

タイトル:内在的昆虫写真

  • コスタリカのアギトアリの一種
  • ペレイデスモルフォ:コスタリカ
作品解説・ギャラリートーク

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