学名:(Catapionus virdimetallicus)
分布
北海道、青森県。
生態
とても不思議な色合いが特徴のゾウムシ。(個体によってはターコイズブルーのような個体もいる。)
ハナウドゾウムシという名前だが、正確にはオオハナウドを食べる。
写真は5月の初旬に撮影したのでオオハナウドの花は咲いていないが、花の咲く頃にも見ることができる。
オオハナウドはセリ科の背丈の長い植物で、ハナウドゾウムシの他にも沢山の昆虫類がやってくる。
オオハナウドに集まる虫
ダイミョウヒラタコメツキ:学名(Anostirus daimio)
フタスジハナカミキリ:学名(Etorofus vicaria)
私見
オオハナウドは本当に綺麗な植物で、僕が大学生の頃良く通っていた「野幌森林公園」にも沢山生えていた。しかし花に目が行っても、彼ら昆虫のことはあまり気に留めない人が殆どだろう。ネットで検索をすると、ハナウドゾウムシの情報なんてほとんど載っていない。だけど彼らは北海道に住むかけがえのない虫の一つで、絶対に忘れちゃいけない存在だ。そんなことを思いながら、この上記の3種をネット検索すると、3つとも海野和男先生の写真がヒットした。海野さんは、本当にすごい。海野さんの優しさは、誰でも分け隔てなく接することのような気がする。こんなペーペーの僕にももちろん優しいし、こないだも写真展に来た人全員に挨拶をしていた。この全員、というのが海野先生のすごいところで、先生は全世界の昆虫、全てに目を向けている。先生は写真の語りこそ、淡白で素朴な印象ではあるが、どんな種も’’必ず’’撮影している。そこにただならぬ説得力、愛を感じる。僕にはできないとは思いつつ、僕も北海道の生き物なら、人生をかけてもいいと思っています。ハナウドゾウムシ、いつかもう少し掘り下げてみよう。