学名:(Kurilio monachus)
分布
北海道、千島列島
生態
北方系の小さなゾウムシ(10-20mm程)。
脚は暗褐色で、背中は黒色の中に黄色い点刻があるのが特徴。
成虫が現れるのは5月から7月にかけて。
北海道では低地から高地まで広く分布する。
夜行性で、フキを食べる。
フキはどこにでも生えているのに、生息地はやや局所的。
私見
北海道の野生動物画家、川崎映さんと森を散策中、この個体に出会った。
フキの葉の裏から茎を齧るという器用な芸当が素晴らしい。
夕暮れ時の森の中はヒグマの出そうな匂いがぷんぷんするので、川崎さんがいなければこれほどしっかりとした撮影はできなかったと思う。イラクサのトゲや蚊に刺されながら、大きなフキの下に潜って彼らの食事を眺めていた。
おそらく幼虫の生態などはまだよくわかっていないのだろう。
北海道のゾウムシは、謎がいっぱいだ。