学名:(Labidura riparia japonica)
分布
ほとんど日本全国の海岸に広く分布する。(北海道産と本州以南で種が分かれる可能性がある。)
生態
国内に生息するオオハサミムシ亜科はオオハサミムシ属(Labidura)の本種のみである。
海岸の砂浜の石や流木の下の他、河原に生息し、昆虫や、死体などを食べる。
オスとメスのハサミの形状が違い、メスの方が小さく、短いトゲが並ぶ。
長翅型と短翅型がいる。
私見
北海道の海岸で、流木や岩をひっくり返すと見られるのがこの子たち。
ぼくは小さな頃からハサミ虫が大好きで、謎に包まれた身体と生態に心惹かれる。
彼らは海岸に適応した代わりに、森林性のハサミムシのように日中飛び回るような生態ではない。
ぼくが石をひっくり返すとき、彼らは生活を脅かされ、びっくりした様子で逃げ回るばかり。
沢山いるのに、飛ぶ様子も、捕食の様子も、全く見たことがないというのも面白い。
夜に海岸にいけば、もしかすると交尾シーンにも出会えるかもしれない。