学名:Gampsocleis ussuriensis
分布
北海道、朝鮮、中国、ロシアに生息。
草原、湿原、空き地などに生息している。
生態
チョンギース、チョンギースと鳴く。
羽が長く、いざというときには数メートル程飛ぶこともある。本州のキリギリスと比べて色も緑が強い個体が多い。やや小ぶり。
成虫の活発な時期は、7月〜9月にかけて。多様な植物のほか、その他の昆虫、カエルなどの小動物を捕獲し食べることもある。
私見
僕は小さな頃から、この翅の長いキリギリスを見て育った。鳴き声もそれほど本州のキリギリスと変わらないのだが、彼らの分布を見ると、明らかに北方系であることがわかる。ハネナガキリギリスは、何故ロシアまで分布を広げることができたのだろうか。もしかすると、ロシアのハネナガキリギリスは、厳密には北海道のハネナガキリギリスとはだいぶ違うのかもしれない。日本の本州以南に生息するヒガシキリギリス、ニシキリギリス、オキナワキリギリスの3種は、どれほど明確な差があるのだろう?全て人間が境界を作っているだけのことなのだが、考え出すとキリがない。キリギリスだけに。