ガムシ 学名:(Hydrophilus acuminatus

エゾガムシ 学名:(Hydrophilus dauricus

ガムシの顔 2016年4月撮影:高橋レオ
ガムシの顔 2016年4月撮影:高橋レオ

分布

ガムシ:北海道、本州、四国、九州のほか朝鮮半島、中国に分布。

エゾガムシ:主に北海道道東、千島列島に生息。日本では北海道のみに分布する。

生態

池や沼、水田に生息している。

腹部中央に牙のような突起があり、それが名前の由来。

ゲンゴロウに似ているが、ゲンゴロウはオサムシ亜目なのに対し、ガムシは多食亜目(カブトムシ亜目)と呼ばれる分類群に属しているため、それほど近縁ではない。

エゾガムシ 2022年6月撮影:高橋レオ
ガムシのオス 2022年6月撮影:高橋レオ

エゾガムシ

学名:(Hydrophilus dauricus

近似種エゾガムシはオスのふ節先端がより側方に広がり、身体はより細長い。(札幌の昆虫引用)

エゾガムシ成虫と幼虫 2022年8月撮影:高橋レオ
エゾガムシ成虫と幼虫 2022年8月撮影:高橋レオ

私見

北海道の外灯に飛んでくる水生昆虫といえば、このガムシである。

しかしながら近年は北海道も水田工事によって側溝などがコンクリの三面張りになってしまっているため、数はかなり減ってしまった印象がある。地面に落ちているガムシは黒くてツヤツヤしているので、一見するとゴキブリのように思われたりもするのだろうが、水の中ではグリーンとブラウンがグラデーションとなったとても美しい甲虫であることは、伝えなければならない。水生昆虫は水の中にいる時がとても美しいのだ。

呼吸するガムシ 2020年7月撮影:高橋レオ
呼吸するガムシ 2020年7月撮影:高橋レオ

写真提供、作品購入のご依頼、その他お問い合わせはこちらまで

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: