学名:(Cervus nippon yesoensis)
ニホンジカの亜種。
分布
北海道に分布。
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北海道開拓期以前
開拓が始まる以前の北海道は原始の森に覆われ、山野に満ち溢れるほどのエゾシカが生息していたとされる。蝦夷を探索し「北海道」と名づけた松浦武四郎は、著書『東蝦夷日誌』のなかで一面に広がるエゾシカの大群に驚愕した体験を記している。
19世紀後半〜20世紀前半
農地開墾や木材生産のため生息地となる森林が伐採され消失した。さらに、1879年の記録的な豪雪がエゾシカを襲い、日高の鵡川地区では7万5000頭のエゾシカが死亡したという報告がある。乱獲と大雪、生息地の破壊により、エゾシカは絶滅寸前となった(→エゾシカ大量死)。その後も太平洋戦争などの戦乱により社会は大きく混乱しながらも、1890年から1956年にかけて乱獲と禁猟が繰り返された。(Wikipedia引用)
生態
森林に生息。
夏の体毛は木漏れ日模様、冬は枯れ草模様となる。
一夫多妻制で、オスは縄張りの中にハレムを作る。
20年近く生きる個体もいる。
主な天敵はヒグマ。
近年、エゾシカの増加が問題となっていて、
高密度でエゾシカが生息する場所ではハンゴンソウ、フッキソウなどエゾシカが食べない植物が繁茂している。