2019
17
Aug

日常

良い映画とか悪い映画とか、この世になくない?-『天気の子』感想

(天気の子を観ていない人は、ネタバレになるかもしれんので気をつけて。僕は責任とりません。)


観ながら、UMAとか超常現象とか、自分が昔ワクワクしながら眺めていた当時の記憶を呼び覚ましてくれる映画だと思ってた。

別にこの映画には科学的な解明も原因究明要素もない。

主人公2人の恋模様が描かれるだけなんだけど、それがいいんだよな。わからないものは、わからなくていい。

こないだネットでちらっと新海誠の作品を酷評するサイトをみかけた。

あまり詳しくは覚えてないんだけど、新海誠の作品は科学的におかしい点が多々あるとか、オカルト雑誌やエセ科学を普及させる狙いがあるんじゃないかみたいな…

(あ、今からボロカスな悪口言うね♡)

お前、バカじゃん?

バカじゃない?って聞くまでもなく、バカじゃん、それ。

一体どうやったらそんな思考回路になるんだろうって不思議で仕方ないって言うか。

普段絶対映画とか小説とか読まないで論文ばっか読んできただろ。(いや論文読んでてもそんなんにはならんよ)

コナンみてたら犯罪者になる!

みたいな思考回路なんだろうね。


本来白黒つける行為って、かなり頭良くなきゃ出来んのよ。

(答えのないものにアンサーを作り出す事の難しさ。)

小説の一部分とかがセンター試験とか教科書に載るって時一応本人が問題文とかを解いたりすることもあるらしいんだけど、小説家自身も間違う事はよくある。

そもそも世界って、良いものと悪いものがごちゃごちゃにまざってるし、反対からみたら良いものに見えたり、世間的に良いって言われてるものも一部分だけみたら悪いなんてことはよくあるじゃん?

好き嫌いは自由なんだけどね。

作品はただの「事実」として俯瞰的に見る事が大事。よっぽど調べ抜かれていて、全てが網羅されたようなものでないと、基本的に評論はダサくなっちゃう。

野良猫写真で有名な岩合さんも、一応WWFジャパンの顧問やってるし、ラッパーのエミネムも家では良いパパをしてる。世の中の良い行いも悪い行いも、本来並列に並んでるものなんだよ。世界に平等にあるもの。

だのに自分の中の「悪い」を列挙して、「道徳的にどうなの?」とか言っちゃったり、「子供の教育に悪いからやめてほしい」っていったり。

悪い点の多さで総評したり、多数決しちゃう人がなんと多いことか。

そういう目は、さっさと捨ててしまおうよ。

世の中に良いも悪いもないんだよ。

ただ起こった事象を一旦受け止めようよ。

二者択一じゃなくて、もっと曖昧でもいいんじゃないの。

ていうかいつからこの世界が美しい世界だと錯覚していた?

この世界なんて最初から腐ってんだよなぁ…

…そんなかんじで無我夢中で思いを巡らせていた時、

なるほど!と思った。

そもそも新海誠は、それを伝えたかったんじゃないか。

主人公の少年が劇中に無我夢中でカーチェイスしながら好きな人を追う姿がババっと駆け巡っていった時、

僕は愛以上の細かいところは、全部どうでもよくなった。

なるほどなRADWIMPS、なるほどな新海誠。

この作品は、リアルの世界とリンクしているからこんなに面白いんだ。風刺なんだ。

映画を作った時点で、そんな波紋が沸き起こる事は新海誠自身も想定済みだったのだろう。様々な波紋を「世界の美しさ」と捉えるか「醜さ」と捉えるか。その違いなんだよ。

僕はこの作品がそれを訴えているような気がしてならなかった。

だから全然アニメの好きじゃない僕が共感してしまったんだなぁ。


愛にできることはまだあるかい

僕にできることは まだあるかい

何もない僕たちに なぜ夢を見させたか

終わりある人生に なぜ希望を持たせたか

なぜこの手をすり抜ける ものばかり与えたか

それでもなおしがみつく 僕らは醜いかい

それとも、きれいかい

答えてよ

(RADWIMPS 愛にできることはまだあるかい 引用)


世界どんなに変わってしまっても、

自分がどんなに醜くてもいい。

良い悪いが基準じゃなくて、

自分の人生にとって大切だと思うものに力を注げたらいいんじゃないの。

雨が降ったら、また観たくなる。

そんな映画でした。

 

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